舞台造りへの思い

劇団ぱれっとでは、皆さんの生活空間・日常の遊び場・

あるいは勉強やスポーツの場でもある体育館を想像(創造)の出発点と考えています。

お芝居はもちろん、体育館を一日限りの劇場空間にするため、

真心を込めた舞台づくりにも力を入れています。

そのため、出来る限り前日には学校へお伺いし、

最低でも3時間は準備に時間を頂いています。

公演会場となる学校や周辺の街並み・体育館など、

観客である児童の皆さんの生活空間を少しでも多く感じられるよう

早めに現地入りをし準備の段階も大切に考えているからです。

体育館のステージは学校によって形状も大きさも違います。

短い準備時間の中で本物の舞台づくりを目指す事は難しく、

どうしてもクオリティが下がってしまいます。

また学校公演を行う劇団にとって、舞台セットや美術、

照明等を大きな劇場と同じように表現することは

予算の問題もあり限界があると思われているのが現状です。

簡易的なセットや照明スタイルで見せてしまう劇団も少なくありません。

劇団によって様々な考え方があるので否定はできませんが、

無限の可能性を持つ子供たちを前に、大人の都合だけで

お芝居を簡易的に見せてもいいものなのでしょうか…?

学校の先生方は私達の想像をはるかに超えた忙しさの中、

子供たちの為に懸命に働かれていることと思います。

そんな先生方に時間を作っていただくことに正直心苦しさを感じることもあります。

しかし、ただの体育館だと思っていた場所から生まれた本物の劇場を

目の当たりにした子供たちは、次には自らに限界を決めず

積極的に想像(創造)を楽しむこととなるでしょう。

文化や芸術が身近なものとなり、想像力が生きる糧となるはずです。

そして何より、他人を思いやれる優しい心を育むきっかけになることを願ってやみません。

1982年の創立以来、芝居づくりと共に本物の舞台技術を

先人から引き継ぎ進化させてまいりました。

普段使っている体育館に一歩足を踏み入れた瞬間から

想像の可能性は広がり、劇団ぱれっとと子供たちがその空間を共有できたら、

きっと心に残る演劇体験になることでしょう。

ぜひとも思い切って、劇団ぱれっとにお声がけくださいませ。


【おおまかな公演準備の流れ】

              ①車から全ての荷物を下ろす。

②照明バトン、袖幕バトン、文字バトン、プロセニアムアーチバトン等、舞台上と舞台前で

バトンを吊りたい位置に合わせてロープをひっかけていく。

③吊りこんだロープにバトンを結び、そのバトンに袖幕や照明機材をつけていく。

 袖幕や照明機材がついたバトンをロープで引き上げてゆきちょうどいい高さでロープを固定する。

④開閉式の緑幕と紗幕の仕掛けづくりをした後、それぞれの幕をつっていく。

⑤全ての照明機材から照明操作盤までをケーブルでつないでいく。

音響マイク×6、スピーカーケーブルも同様に操作盤までつなぎながら伸ばしていく。

大道具の組み立てを終えたら、照明シュート(明かりの大きさや当たり位置など細かい調整)

音響さんによるサウンドチェック(体育館内での響き方の確認と調整)を行う。

⑥リハーサル開始

前説→芝居のミザンスや確認しておきたい個所→後説

メイクをし、衣裳に着替えたらお客さんの入場を待ちます。