ヒロさんの「松元ヒロひとりだち」のはなし

「松元ヒロひとりだち」紀伊國屋ホール。

年に2回、3月と9月に公演があります。

新宿明治安田生命ホールからスタートして、何回目になるのかな。

今は、紀伊國屋ホールでの公演が定着しています。

毎回満席で、爆笑の渦と感動の静寂とが起きるとても素敵な舞台です。

この公演に高久さんと、ステージ作り、照明とお手伝いしてきました。

今年は、後半はシアターグリーンBESSTHEATERでの照明仕事と重なってしまい、千秋楽を手伝えませんでした。残念。

今回のヒロさんの公演で沖縄の話として高江の話から、文子おばあの沖縄戦の体験の話、そこから那須正幹さんの書いた「少年たちの戦場」という小説の第四話「仏桑華咲く島」という沖縄戦に参加させられた14歳の少年の話になりました。

その話から再び、今の高江の話に戻ります。

「死んだ人間の血を飲んで生きてきたんだ。」

という文子ばあの言葉が重く突き刺さる話になっていました。

過去と現在、未来まで繋がっているこの世界を、まざまざと考えさせてくれるトークになっていました。

その中で永六輔さんが作っていた日本の歌シリーズの中の沖縄の歌の歌詞を語りましたが、これもまたとても印象的でした。

時々、デューク・エイセスのコンサートの仕事をしていますが、今は日本の歌シリーズは「京都、大原、三千院・・・」の「女ひとり」となにかかな。



にほんのうたシリーズ沖縄、せっかくなのでここでも紹介します。

作詞永六輔 作曲いずみたく 歌手デューク・エイセス 昭和41年発表

ここはどこだ


ここはどこだ いまはいつだ

なみだは かわいたのか

ここはどこだ いまはいつだ

いくさは おわったのか


ここはどこだ きみはだれだ

なかまは どこへいった

ここはどこだ きみはだれだ

にほんはどこへいった


流された血を

美しい波が洗っても

僕達の島は

それを忘れない

散ったヒメ百合を忘れはしない

君の足元で歌い続ける


ここはどこだ いまはいつだ

いくさは おわったのか

ここはどこだ きみはだれだ

にほんは どこへいった


沖縄の話のあと、最後の話は、永六輔さんの話でした。

「楽しいことが大好きだから、戦争は嫌だ。」

そう語っていた永さんの話を温かく語っていたヒロさん。


高久さんが僕に、「ヒロさんの言葉には真実があるね。だから人を感動させることができるんだね。」

そう飲み屋で語り掛けてきました。

そう思います。

僕らはどれだけ真実の言葉を見つけていけるのだろうか。

伝える言葉が溢れてくるように生きていたい。

そう思います。




劇団ぱれっと

どんな空間でも素敵な劇場に。心に残る舞台をどこへでも!

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