東大戸小学校体育館劇場「セロ弾きのゴーシュ・注文の多い料理店」

11月25日に香取市の東大戸小学校でセロ弾きのゴーシュ・注文の多い料理店の公演がありました。この公演は前日の24日が、学校がお休み。23日も祝日ということで25日の当日しか仕込みができないというかなりタイトなスケジュールの公演でした。


ですが、22日に学校へ下見と打ち合わせに訪ねた際、舞台の上なら荷物をおろしてもいいとの言葉・・・・でも学校開放があるから学校には責任が持てないですよとの言葉。

勿論、降ろしました。

これで少しは当日楽になります。


そして公演前日。24日は雪でした・・・・

朝から降り続いた雪でしたが、学校に近づくころには雨になっていました。


もちろん学校はお休みなので体育館を覗くだけですが、学校を訪れ、改めて周りを散策。

これは前説のネタづくりのためですが、やはり、自分たちが芝居をする場所に少しでも触れて感じたい。そう思うからでもあります。

宿は佐原にとりました。(先生と話していて、僕らが宿をとっていたことにかなり驚いていました・・・・まあ予算を考えたらそうなんですけど・・・でも少しでも芝居をよくしたいし、公演する場所を役者に感じてもらいたいので必要なんです。)


朝6時に学校に着き、運よくすぐに体育館に入ることができました。

が・・・・・

この忙しいときに忘れ物が発覚!

急遽、粗いデザインを描いて宇野さん河本さんに制作依頼・・・


よく作ってくれました・・・・

公演は無事に終了しました。

片付けをしていると先生が、「こどたちがお芝居について討論したんです。こんなことは初めてです。ありがとうございました。」

と声をかけに来てくれました。


銀杏が色づいています。


片付けがおわるころに先生が感想文を持ってきてくれました。

どの子供たちも元気で、帰りには子供たちが大勢で大きな声で見送ってくれました。

総勢140名の児童たちです。

成田線沿線はこれという産業もなく、過疎と貧困が進んでいるそうです。

元気な子供たちがすくすくと育っていけるように、どんな地域に住んでいたとしても、教育と子育てだけは、社会全体で面倒をみなければいけない。

少子化で児童が減ってしまってもその地域地域の学校は残していく、守っていく必要があるのじゃないか・・・そんな風に思いました。

たかが劇団が何を言っているんだと思われるかもしれない・・・一体何ができるんだろうそう思う。けれど、どんなに人が少なくなっても、学校は、維持すべきなんじゃないか、たとえ数人になったとしてもそこに先生がいて、それこそ給食だって学校で作る方がいいのじゃないか、そう思います。少なくともそこにわずかな仕事かもしれないけれど仕事がうまれるし。それを地域の財源で賄うのはとても無理です。でも国なら、あれだけ海外にまいているのだし、リニアにだってあんなにお金を使うのだし・・・・

できることなら、日本全国の過疎と言われている地域の学校やそれに付随するものにお金を出してほしいものです。でも口は出さないでほしい。地域で伸び伸び育って、いろいろな視点からものを考えることのできる人が育ってほしい。

合理的ではないのかもしれない、すぐには儲からないのかもしれない、でも長い目で考えたらどうだろう。

今回の公演は様々なことを考える公演でもありました。


東大戸小学校体育館劇場公演

セロ弾きのゴーシュ・注文の多い料理店

お姉さん 宇野桃子 河本愛弓 吉谷千彬

セロ弾きのゴーシュ

ゴーシュ 宇野桃子  語り 河本愛弓

声 楽長 佐瀬佳明 ネコ 吉谷千彬 カッコウ 河本愛弓  タヌキ・ネズミ 佐瀬佳明

  支配人 河本愛弓 楽員 吉谷千彬

注文の多い料理店

 語り 宇野桃子 紳士A 河本愛弓 紳士B 佐瀬佳明

   声 ヤマネコ1 吉谷千彬 ヤマネコ2 宇野桃子 猟師 吉谷千彬

音響 ゆうた

照明 小笠原あやみ

舞台 池田一開


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