語り絵本その14 夏目漱石作「夢十夜~第三夜~」
語り絵本その14は、夏目漱石作「夢十夜」の第三夜になりました。
自分の子どもを背負って夜道を歩いています。
自分の子どもに違いないと思うのですが、気が付くと目が潰れていて、頭は青坊主になっています。言葉遣いは大人のようで、会話も対等です。
こんな子どもは捨ててしまおうと思うのですが、いつの間にか子どもに命令されています。
そうして、100年前のある出来事を子どもは思い出させるのです。
100年前の出来事を忘れていたのか、忘れようとして記憶の片隅においやりふたをしていたのか・・・・
でも相手は、100年ずっと忘れずにいたのです・・・・・・
100年前、今、100年後・・・・・・
現在の僕たちにとっての100年前の記憶はどうだろうか?
もちろん、僕らが生きていたわけではないけれど、今の僕らはその100年前からも繋がって存在しているのだから関係ないわけじゃない。
夏目漱石の感じていたことは何だったのだろうか。
作・夏目漱石
語り・佐瀬佳明
画・Romi
作曲演奏・宇野桃子
制作・劇団ぱれっと
放送禁止用語が含まれています。
語がこの作品の中でとても重要な語で、差し替えすることも、無くすこともできない言葉でした。そこでそのまま語っています。
どうぞご理解ください。
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