方言は素敵だ。劇団立見席「ゆふいんイネマツ行進曲」照明仕事

ひらたい公演が月曜日に終わって、火曜日に劇団スタッフと初顔合わせをして、水曜日にひらたいへ残りの荷物を引き上げに行き、木曜日に座長とスタッフと打ち合わせをして金曜日に仕込み、初日。

土曜日が二日目にして千秋楽。

という駆け抜けるような照明仕事で先週はあっという間に過ぎました。


今回、初めてお付き合いすることになったこの劇団は、「劇団立見席」という大分県湯布院を本拠地にする劇団です。東京公演は71回目となる歴史のある劇団です。

座長の岩男さんはつかさんと芝居を始めた方です。熱海殺人事件の初代大山金太郎です。病気でつかさんの元を離れて地元湯布院に帰って、そこで劇団を立ち上げたそうです。

NHkの朝ドラ、「風のはるか」、湯布院での話だそうですが、出演もしていて、その時のNHkのスタッフ、主演の方なども観劇にきていて打ち上げに参加していましたが、なかなか大分で頑張っている劇団さんです。地元ではラジオ番組も持っているとか。

本当は、稽古観など話もあったのですが、地震で稽古場が破損したりと、呼べる状態ではないとのことで、僕のスケジュールともなかなかあわず、結局この強行スケジュールとなりました。

結果は、よかったようで、来年もお願いされました。

ぜひ湯布院に来てほしいとのお誘いも皆さんからお声をかけていただきました。

土曜日の千秋楽の後、バラシを終えて、渋谷で打ち上げ。

皆さんは打ち上げを朝までやってそのまま飛行機で大分へ。

結局、僕も始発で帰ることになりました。

この劇団立見席の今回のお話は「ゆふいんイネマツ行進曲」という作品で、笑いあり涙あり、歌あり、踊りあり、今、元気に頑張っている湯布院にエールを贈る作品となっていました。作品の中に大分弁で話す幕間狂言ああり、これがまた面白かった。地元での公演では大うけだったそうですが、東京では何を話しているのかわからないからどうだろう?という話を打ち合わせの時されましたが、東京でも十分受けておりました。

言葉の意味の解らないところも含め、伝わってくるものがあります。

仕込み、場当たりの時など、何気ない役者たちの大分弁での会話がまるで芝居のようにみえてしまいました。

方言。いいですね。大切にしたいものですね。

根無し草の僕には、地方を公演して旅してまわることで触れることがとても貴重なのですが、地元に根差した、足をしっかりとつけた劇団立見席の人たちの立ち姿に大きく力強いものを感じました。

この出会い、大切にしたいものです。

この仕事はK企画の菊池さんから頂いたものです。

菊池さんは下北沢に住んでいますが青森県七戸?出身の方です。

今、五戸に家を建てて、畑をしているそうです。

東京で仕事をしながら時々田舎に帰り畑、田圃を耕しているそうです。

自分のルーツを考え、自分の生き方を考えるということなのでしょうか。

地域、社会とどのように関わっていくのか。

演劇をする以上考えていかなければならないテーマだと思っていますが、様々にみんな向き合っているのですね。いい勉強になりました。

劇団ぱれっと

どんな空間でも素敵な劇場に。心に残る舞台をどこへでも!

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