松元ヒロひとりだち 紀伊國屋ホールの舞台
3月2日。無事に千穐楽を終えて疲れ切った佐瀬です。
3月30日から4日間、紀伊國屋ホールでの松元ヒロさんの公演
「松元ヒロひとりだち」のスタッフ仕事でした。
今回の稽古観は僕は一回だけ。
小屋入り前日、初日前日のことでした。
その時点で、ヒロさんは悩んでいました。
生みの苦しみです。
今回はまた今までとは違ったことに挑戦していました。
これまでのステップを踏み越えて先に進もうとしているのです。
宇野さんが帰りに、ヒロさんんなら今までの蓄積だけでも十分やっていけるのに、新しいことに挑戦し続けるのはどうしてだろう?その情熱が衰えないのはどうしてなのだろう?
と話すくらい苦しみ悩んでいました。
今回の取り組みはすごいなと僕も思い。そのままヒロさんの思うままに進めばいいと思っていました。
そしたら打ち上げの後、帰りに、ヒロさんが、
「佐瀬さんがさ、目でそのままでいいって言ってくれたのを感じたんだよ。」
そう話してくれました。
紀伊國屋ホールでの「松元ヒロひとりだち」も震災前から10年近くなるみたいです。
ずっと変わらないスタッフです。
演出の永井寛考さん、舞台監督そのほかもろもろの高久勝さん、音響のゆうたさん、ビデオ撮影の森岡さん、紀伊國屋ホールの支配人の鈴木さんに、舞台スタッフの前田さん、
それから稽古観担当の宇野さん。
時間が過ぎていることをあまり感じていないのですが実はずいぶん長い付き合いをしているようです。
紀伊國屋ホールの前田さんが、「松元ヒロひとりだち」は紀伊國屋ホールの看板と言っていました。ヒロさんとてもすごいです。そんな舞台に関われていることは本当に光栄です。
30日が仕込み、初日でした。
高久さんと、劇場スタッフに手伝ってもらって搬入。
舞台全面に平台を敷いて、少し舞台を高くします。
これはヒロさんの足元まで見えやすいようにするためです。
ここまでは劇場スタッフにお手伝いしてもらっちゃいます。
平台を敷いたら今度は照明。そうなんです。照明担当ですが、舞台づくりも含め、この仕事は高久さんと二人でやっています。
照明バトンが飛びパッチが終わったら、地絣を敷きます。
そのころには音響のゆうたさんもきて準備、照明の手伝いもしてくれます。
明かりづくりも終えて、ヒロさんの準備ができたところで、通し稽古。リハーサルとなります。
それから4日間、ランスルーを繰り返し、うまくいったところ行かなかったところを確認して少しでも良い舞台になるように努力していきます。
ほんとうに舞台は生もので、一期一会のものです。
仕事をさせてもらうことで、舞台について、芸について、少しづつ勉強させてもらっています。ヒロさんの舞台では、様々な考え方、社会に対する視点などについてもより考えさせていただいています。
これは、感性を磨くには、他の舞台とはまた違った感覚で磨けると思うのでほんとうに貴重な経験をさせていただいていると思っています。
今年は、次は9月。
もう来年の日程も決まるみたいです。
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