刈谷市立富士松東小学校体育館劇場
2018年5月29日は、愛知県刈谷市富士松東小学校で「星の王子さま」の公演でした。
前日、5月28日に学校に入り、搬入仕込み。
一サス(照明を吊るためのバトン)は学校にあった看板を吊っていたバトンを使用しました。2サス用のバトンは、すのこの鉄骨を利用して吊り込み。
背景の大黒は、学校の旗を吊ってあるバトンを利用。
東西幕はぱれっとのいつも2袖に使っているバトンで吊り込みです。
引き割幕の黒幕と砂漠イメージの紗幕のワイヤーは、すのこの鉄骨とギャラリーに上るための階段の手すりと鉄の階段の隙間を利用しました。
綱元はぱれっとのシズを使っています。
久しぶりの「星の王子さま」なので当日に少しでも多く確認する時間をとるために、
7時までの作業予定でしたが、8時半まで作業となりました。
作業を終えて宿に移動する最中に市野さんから連絡があり学校へ来てくれたとのこと。
入れ違いでした。
宿に来てもらって、一緒に夕飯となりました。
市野さんは、3年前に地元愛知に帰り、刈谷のサッカークラブで働いています。
3年前まで、だるま座の劇団員でしたがぱれっとのメンバーとしていろいろな旅に参加してくれていました。
「星の王子さま」も東演パラータでの公演にも参加してくれていましたし、旅でも参加してくれていたのです。
刈谷で公演するということで、参加してくれることになりました。
愛知からわざわざ稽古にも参加してくれています。
東京での稽古に車で駆けつけ参加して終わったら刈谷に帰るなんてことまでしてくれていたのです。
夕飯の後は、宿の部屋で、転換の確認、音楽の確認とやることは山ほどありました。
今回はいつもは音響で参加してくれているゆうたさんがギターで演奏に参加してくれます。
ゆうたさんはもともとミュージシャンで今も時々吉祥寺の曼荼羅なんかで演奏しています。
29日朝。7時に学校に入り、バトンをとばして電源をとり、照明のシュート。
それにサウンドチェック。
道具の位置決めなどをしてランスルーです。
客席がかなり後ろの方までくることになったので、音楽スタートの出方を変えることにしました。
舞台上でゆうたさんがギターでリズムを刻み、次に客席の真ん中に丸本さんがジェンベを叩きながら出てきてそれからフルートの佐瀬、グロッケンのろみさん、パンデイロの市野さん。
そして最後にアコーディオンの宇野さんという順番で客席にでて演奏という形にしました。
ランスルーは大事な台詞、転換、立ち位置、きっかけと確認していきました。
あっと言う間に客入れの時間となりました。
始まりの演奏ではゆうたさんがアドリブでフラメンコを入れて弾いてスタートとなり、
子どもたちは手拍子したり足拍子をしたり。
450人の手拍子、足拍子はかなりの迫力で、僕らは演奏しているみんなの音がはっきりとれないほどでした。
音ではなく相手の動きをみて確認するほどです。
子どもたちは積極的に芝居の中に入ってきてくれました。
「星の王子さま」は楽しいところもたくさんありますが、やはり観念的なところがあり、決してわかりやすいだけではないお話です。
言葉を極力減らして、テーマが伝わりやすいように工夫はしてありますが、こどもたちはよく芝居についてきてくれました。
とてもいい演劇空間が出来上がっていました。
無事に公演が終わり、客だしも最後の方で突然ゆうたさんが即興で最後の数人の児童のために送り出しの演奏をしてくれました。
その最後の方の部分を丸本さんが撮影してくれていました。
終演後の空気を少し感じてもらえたらと思います。
バラシ.の作業も子どもたちにばれないように変装して作業する市野さん・・・・・
こどもたちの中にたくさんサッカークラブの教え子がいるのです。
帰りは市野さんのお勧めの喫茶カーメルで遅いお昼を頂きました。
チキンカツカレーに焼チーズカレー。
どちらも美味しく、その上チキンカツカレーのボリュームはかなりのものです。
みんな思わず写メ。
刈谷の麦畑を車窓に見て、刈谷を後に帰京しました。
富士松東小学校のみなさん、素敵な時間をありがとう。
富士松東小学校体育館劇場公演
「星の王子さま」
出演
王子
宇野桃子
バラ・きつね・飛行機のエンジン・大物気取り・ヘビ・黒子
山本ひろみ
飛行士・王様・エリート・地理学者・ヘビ・黒子
佐瀬佳明
飛行機の羽・酒飲み・ガス灯の点灯人・へび・黒子
丸本育寿
飛行機の羽・黒子
市野雅道
演奏
アコーディオン 宇野桃子、山本ひろみ
フルート 佐瀬佳明
グロッケン 山本ひろみ
ジェンベ 丸本育寿
パンデイロ 市野雅道
タンバリン 宇野桃子
ギター 橋本勇太
歌 宇野桃子、山本ひろみ
コーラス 全員
照明 奥宮康裕
音響 ゆうた
観客 富士松東小学校の皆さん。児童、先生、保護者の方
作・演出 佐瀬佳明
作曲 岩佐裕子
富士松東小学校体育館劇場に参加してくれたすべての皆さんに感謝します。
みなさんのおかげてとても素敵な演劇空間がうまれていたと思います。
ほんとうにありがとう。
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