錦華学院さんでのワークショップその2
1月29日のワークショップを終えて、2回目のワークショップをどうするかについて、改めてぱれっとの中で話し合いました。
未就学児と小学生との反応の違いなどを踏まえてやる内容を違うものにすることにしました。
未就学児のクラスでは、あらかじめ用意した冒険をしてもらうことにしました。
子どもたちに赤鬼になってもらい、青鬼くんを探しに行くという冒険をしてもらうのです。
小学生のクラスは、もう一度「泣いた赤鬼」を見てもらい、みんなにやりたい役をやってもらうという内容です。
ここでのポイントとして、教えるのではなくサポートする。発表するのではなくおしばいを遊ぶということでした。
子どもたちに前回見た「泣いた赤鬼」について聞きました。
子どもたちは、よく覚えていました。
赤鬼は泣いたあとどうしたと思う?
青鬼くんを探しに行く冒険の旅に出よう。
子どもたちは前回つくった芽をつけてまず行進しました。
そこへ青いトンネルが現れます。冒険の始まりです。
トンネルを潜り抜けると、海です。
船にみんなが持っていきたいものを書き、船に名前を付けて出航します。
水布を使って海を表現しました。船から海に飛び込んで泳ぎ出す子もいました。
ぱれっとのメンバーが鮫になったりして遊びます。
そうして音と水布を使って嵐を表現しました。
カモメに助けられて島に着きそこからいかだで脱出。
絵を描いた台車をいかだに見立てました。
ようやく、青鬼くんと再会して、そこからはみんなで音楽を楽しみました。
ここでは子どもたちが歌いたい歌を、一緒に歌うということにしました。
終わった後、音を出せるものはいろいろあるねという話をしているとひとりの男の子が、みんなでやるから面白いんだと言ってくれました。
それから、小学生のクラスです。
前回の話をして、今回はみんなに泣いた赤鬼をやってもらうという話をしました。
やりたい役をやる。役は、語り、赤鬼、青鬼、人間(人形)楽器、小道具、幕の引き落としです。
それから、もう一度「泣いた赤鬼」を見てもらいました。
子どもたちは、始まるまではざわざわとしていましたが、芝居が始まると、本当に真剣に、入り込んでみてくれました。飽きるどころか前回より真剣にみているのが肌で伝わってきました。
芝居を観た後で、やりたい役を聞くと元気に主張する子どもたち。
重なる役には譲り合いもあり、おしばいごっこをスタート。
稽古をしているわけでもないのにみんな生き生きと演じてくれました。
たった2回見ただけですがよく覚えていました。
それぞれが、真剣に楽しんでくれました。
一回目が終わったと、役を変えて2回目となりました。
1回目では、見る役になった子ども二人も2回目には、楽器に入り、
小道具のアドバイスをする子がいたり、自由に効果音を出してもらったのですが、
ちゃんと芝居をみて、出す音を小さくしたり大きくしたりと、ほんとうによく表現してくれました。
赤鬼、青鬼役の子どもたちも、本当に素直に表現していました。
のびのびと想像を楽しんでいたと思います。
これは観客になってくれた大人たち、スタッフ、先生のあたたかい目も大いに役立ったと思います。
してはいけない、あるいは、こうしたらダメだと言われる、教わった通りにやらなければいけない(教えるということをしてないのだからそんな制約はもともとありません)
そういったものがないことと、子どもたちの表現を楽しく見ることのできる大人のいる環境が大事なのです。
認める心、認め合う心が社会には大事なのです。
素直な心で表現できる社会であることが必要なのだと言えると思います。
そんな社会が豊かな心を育くむことができるのだと思うのです。
今回の体験はとても私たちにとってもいい体験でした。
手前味噌になりますが、こんな素敵なワークショップはこれまで体験したことがないと、大人からの言葉もいただきました。
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