五里五里

セイタカアワダチソウが咲いています。

ここは新名神です。

京都府木津川市に向かっています。

木津川市は19年に市町村合併でできた市だそうです。

向かうのは山城町です。

木津川の流れる、長閑な町です。

駄菓子屋さんに子供たちがいました。

先生の話だと昔から住んでいる、親子三代、棚倉小学校出身という人も多いとか。


現在新しい体育館を建築中。

古い体育館を劇場に変えます。


ぱれっと棚倉小学校体育館劇場がだんだん出来上がってきました。

ここまでは公演前日の作業です。

最近、東京では古い劇場がなくなり、あるいは建て替えになっています。

古い劇場には様々な人の思いが積み重なって独特の空気が生まれます。

劇場の歴史はそこにたくさんの舞台人の思いが静かに積もっているのです。

まるで劇場に命があるかのように芝居を後押ししてくれることがあります。

新しい劇場もいいのですが、長い歴史のある劇場は大切にしたいものだと思います。

この体育館にも、ここで生活をした、運動したり、遊んだり、学芸会をしたり、勉強したり、集会をしたり、泣いたり笑ったり、いろんなことがあったであろう体育館。

丁寧に、しっかりと舞台にしなければと思います。

僕らは芝居を見せにくるのではなく、この場所をこの場限りの劇場に変えて、観客と共に想像の世界を創り上げるのです。

お芝居の内容も大切ですが、観客の生活の場が、素晴らしい想像の出発点になることが大事だと思うのです。

そのために僕らは移動してくるのです。

そう思っています。

ここは京都と奈良との中間。

そこで五里五里という呼び方があるそうです。

この場所は奈良に近いのですが、歴史ある二つの町に挟まれた場所です。

先生は、何があるというわけではなけれどとてもいい町ですと教えてくれました。

そのいい町におじゃまして、どれだけ想像の世界を一緒に楽しむことができただろう。


リハーサルを終えて公演を迎えます。

子供たちはよく楽しんで見てくれていました。

子供たちは、これからこの体育館でどんな遊びをするのだろう。

いつもと同じ風景が少しでも違って見えたらいいなあ。


積み込みも終えて・・・



全て片づけて元通りになった体育館・・・・

前日からたったの二日間の僅かな時間を過ごした体育館。

それでも少しでも多く観客と同じ空気を吸い、この場所に身を置くことで、僕らの心にも何かが残ればいいなあ。

出会った場所を全て覚えていることはできないけど、身体に記憶させておきたいと思うのです。その積み重ねが、役者としての成長に役にたつような気がするのです。

ぱれっとメンバー

お姉さん、河本愛弓、宇野桃子。吉谷千彬

セロ弾きのゴーシュ

ゴーシュ・宇野桃子 語り・河本愛弓 

声(楽長・佐瀬佳明 ねこ・吉谷千彬 カッコウ・河本愛弓 タヌキ・佐瀬佳明 ネズミ母・佐瀬佳明 ネズミ子・河本愛弓 楽員・吉谷千彬)

注文の多い料理店

語り・宇野桃子 紳士A・河本愛弓 紳士B・佐瀬佳明

声(やまねこ1・吉谷千彬 やまねこ2・宇野桃子 猟師・吉谷千彬)

音響・ゆうた

照明・小笠原あやみ

大道具・全員




この座組も舞台を重ねて少しづつ成長しています。

この4人、とても素敵な4人です。

女子力も高いですが、志も高い、頑張り屋の4人です。

輝いています。

機会があればぜひ見てください。

劇団ぱれっと

どんな空間でも素敵な劇場に。心に残る舞台をどこへでも!

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